韓国の7人組ボーイズグループENHYPEN(エンハイプン)は、2020年のサバイバルオーディション番組『I-LAND』から誕生しました。
デビューと同時に大きな注目を集め、韓国のみならず世界各国の音楽チャートを席巻しています。
そんなENHYPENは多くのヒット曲を生み出しています。
ENHYPENの音楽はストーリーテリングを重視したコンセプトが特長で、ドラマティックな恋の物語から、青春の輝きを歌ったポップチューンやTikTokでバスるキャッチーなメロディー、そして、心に響く歌詞など、リリースごとに世界観を深めながら多彩な楽曲を発表してきました。
その中でも特に人気の高い3曲をピックアップしてご紹介します。
楽曲ごとの魅力やミュージックビデオ(MV)の見どころ、ファンからの評判などを通して、ENHYPENの多面的な音楽性に迫ってみました。
ENHYPENの人気曲 1. ‘Polaroid Love’
ENHYPENの3枚目のリパッケージアルバム『DIMENSION : ANSWER』に収録されている「Polaroid Love」は、タイトル曲ではないものの、ファンの間で名曲として愛されている人気曲です。
公式活動曲ではなかったにもかかわらず、多くのファンが「パフォーマンスが見たい!」と熱望し、SNSで自然発生的に注目が高まったことで有名です。
爽やかでミディアムテンポな楽曲で、レトロで懐かしい雰囲気を持つメロディラインが耳に残り、タイトルのとおりポラロイド写真のように温かな余韻を感じさせます。
愛という感情に慣れた少年達がポラロイド写真を見て、新鮮さや特別さを感じさせるストーリーが込められています。
歌詞では、大切な瞬間を切り取ったように純粋な“ときめき”を伝えていて、ENHYPENの若々しい感性がストレートに表れた一曲と言えます。
また、サウンド面でもメンバー全員のボーカルが柔らかく調和しており、それぞれの声色が重なり合うコーラス部分が大きな聴きどころ。
ハーモニーの美しさに定評のあるグループとしての強みを再認識できる名曲です。
発売当初はアルバム収録曲という位置づけでしたが、「Polaroid Love」をメンバーがSNSでアカペラやダンスを披露したところ、一気に話題が爆発しました。
ファンのみならず、K-POPを普段あまり聴かない層にも好評で、カバー動画が続々とアップされています。
急増するファンの声に応える形で、ENHYPENは後にコンサートやライブステージの場でも「Polaroid Love」を披露しています。
そして、緩やかな振付と明るい表情が印象的で、ファンと一緒に手拍子しながら楽しめるファンソング的な演出が好評を博しました。
更に、楽曲の温かみが会場全体を包み込み、より一体感を高めるステージとして定番化しつつあります。
「Polaroid Love」は激しいダンス曲が多い彼らのディスコグラフィの中でも異彩を放つ存在です。
「Polaroid Love」はTikTokチャレンジでも話題になり、「The Playlist:Top Tracks of 2022」では韓国2位にランクインし、ファンの間でも人気が高い楽曲です。
2024年の「FNS歌謡祭」第1夜にENHYPENは出演し、USJで「Polaroid Love」のスペシャルステージを披露しました。
普段はダークファンタジーなコンセプトとは異なる甘い雰囲気で、USJの人気キャラクター達と肩を組んだり、目を合わせたりしながら踊り、ポラロイドカメラを活用した演出が楽曲の魅力をより高めました。
ファンの評判は「耳に心地よく残る」「メンバーたちの声質がぴったり合っている」という声が多く、パフォーマンス動画の再生数は公式タイトル曲にも負けない勢いを見せています。
「Polaroid Love」は、ENHYPENの多彩な音楽性を知るうえで欠かせない楽曲の一つです。
ENHYPENの人気曲 2. ‘Drunk-Dazed’
2021年4月に発表された2ndミニアルバム『BORDER : CARNIVAL』のタイトル曲として発表された「Drunk-Dazed」は、ENHYPENの勢いを一気に加速させた代表的な人気曲です。
アルバム発売と同時に100万枚近い初動を記録し、新人グループとしては異例の大ヒットを達成しました。韓国の音楽番組ではデビュー半年足らずで初の1位を獲得しました。
「Drunk-Dazed」は、若さやパーティー感を全面に押し出したエネルギッシュなダンスナンバーです。
メロディはポップ・ロックとエレクトロ要素が合わさって、まるでお祭りの熱狂を表現するかのような疾走感あふれるサウンドが印象的です。
歌詞でも「夢と現実の境界があいまいになり、目が覚めても幻のような高揚感に酔っている」というコンセプトが描かれ、ファンタジックかつ刺激的な世界を作り上げています。
また、MVではメンバーたちが謎めいたパーティーに参加する姿が描かれていて、ミュージカルのような舞台演出やホラー映画風のシーンが差し込まれるなど、ビジュアル面でも高い完成度です。
ENHYPENの人気曲 3. ‘Given-Taken’
ENHYPENのデビュー曲である「Given-Taken」は、2020年11月30日にリリースされたミニアルバム『BORDER : DAY ONE』のタイトル曲として発表されました。
象徴的なビジュアルと、吸血鬼をモチーフにしたようなミステリアスな演出が話題となり、デビューと同時に多くのファンを獲得するきっかけとなり、ファンの間では、ギブテクと略されている人気のある楽曲です。
「Given-Taken」には、“与えられた運命と自ら掴み取った夢”というコンセプトが盛り込まれ、「デビューする資格は、与えられたものなのか、自ら勝ち取ったものなのか?」というメッセージが歌詞にも表現されています。
これはENHYPENがサバイバル番組『I-LAND』を通じて勝ち抜いてデビューを掴んだ背景とリンクしていて、ファンにとっては感慨深い歌詞になっています。
楽曲自体はダークな雰囲気をまといつつも、疾走感のあるメロディラインが印象的で、メンバーたちの若さやエネルギーが凝縮されています。
特にサビ部分では切なさと力強さが合わさった独特のサウンドが胸に迫り、“新人離れした完成度”と高評価を得ました。
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